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東洋はり医学会 趣意書 文化の進展は一日の猶予を許さず、今や鍼灸術も世界の医学会に登場するところとなった。 翻って国内においては、これが科学科のかけ声と共に種々なる研究が進められてはいるが、 その大勢は鍼灸の臨床における諸現象を現代医学的に解明せんとするものの如くである。 即ち、それは経穴を刺激の部位となし、経絡はほとんど省みない状態である。 しかし、このようなことでは数千年の伝統を誇る東洋医学の真髄を学ぶことは至難である。 病体を気血の変動とし、その病変を経絡の虚実として統一的に把握し、経穴を診断と治療の場 として補瀉調整する経絡治療こそ鍼灸術本来の正道である。 しかして、この学理と術技を体得せしめて、真に病苦除去の実力ある鍼灸人を育成する事こ そ、その科学化に優先すべき必須要件である。もし不幸にしてこれを誤る時は、その鍼灸術は 我が祖先の偉大な文化遺産を後世に伝えることは全く不可能となる。 ここにおいて、我々志を同じぅする者相図って東洋はり医学会を結成し、別紙綱領の完遂を 期す。この趣旨を諒とせられる同志は、来たって本会に投ぜられん事を広く業界の諸君に訴え る次第である。 もどる |